2006年10/25(水)〜29(日)にシアターサンモールで上演された、劇団ビタミン大使「ＡＢＣ」Vol.35『君のビート』の上演台本です。


【あらすじ】

　ドッペルゲンガーの存在を信じ、会社員としての営業マンの傍ら、その探求を続けた松小田敬史郎は、ある会社に辿り着く。それは、格安の人材派遣会社。

　なぜ、格安なのか、そしてなぜ、そこまで「有能」なのか？その有能な「派遣社員」たちは、どうして、起業したり、就職したり、しないのか。ハンティングを断る才覚のあるビジネス戦士たちを派遣しつづけるこの会社の「登録人材」たちは、もしかしたら……？

　クローン人間の倫理的是非、二次元コンテンツへの過度の感情移入等、現代にありふれた虚構と現実の境目を見失った社会人たち。その区別できる眼を取り戻すべく、人間や動物とは違った「命のような命」をコミカルに描きます。